歯周ケアロールブラシの使い方(暫定修正済み)

はじめに

歯磨きの目的』は「食べかすを取る」のではなく、「歯垢を取る」なのです。

虫歯や歯周病、口臭の原因は「食べかす」ではなく、細菌の塊歯垢」です。歯を磨く際は、この「歯垢」を取り除く事を一番に考えなければなりません。
歯周ケアロールブラシは高い歯垢除去効果を実現する為、独特な形状をしています。しかし、実際に高い歯垢除去効果を実現する為には、正しい磨き方で磨いて頂く必要があります。

歯周ケアロールブラシは専用の磨き方があります。今までゴシゴシ擦って磨いていた方は、ご説明する磨き方に慣れるまで戸惑われる事と思います。しかし、一度慣れてしまえば     誰でも簡単にキレイな歯を保つ事が出来ます。

ご自身の歯の為に、ぜひ正しい磨き方をマスターして頂きたいと思います。

持ち方

他の歯ブラシでもよく耳にする、鉛筆持ち(ペングリップ)。歯周ケアロールブラシの持ち方もこの鉛筆持ちを推奨しています。
でも持ち方を変えるのは抵抗がありますよね。重要なのは持ち方ではなく、軽い力で磨く事を意識する事です。

最初から今までと同じ持ち方で磨くと、どうしても力が入り過ぎてしまいます。力が入り過ぎると本来の歯垢除去効果が損なわれる他、歯ブラシの寿命も短くなり、悪い事尽くしです。

使い始めて1週間は鉛筆持ちで磨いて力加減を肌で感じてください。その後、どうしても慣れないようであれば力加減を意識しながら今までの持ち方で磨いてください。

磨き方

歯磨きは、歯磨き粉をつけないで磨いてください

歯周ケアロールブラシは歯垢を毛先に絡めとる歯ブラシです。その性質上、歯磨き粉を付けて磨くと歯磨き粉が毛先に付着してしまい、十分に歯垢を取る事が出来ません。また、歯垢が付いた歯に対して歯磨き粉を使って磨いても、歯磨き粉が持つ本来の効果が得られにくくなります。

歯磨き粉は歯の薬。歯に対して有効な成分がたくさん含まれています。薬を患部に塗る際、患部を洗い、消毒し、きれいにしてから薬を塗られるはずです。歯も同じ。まず汚れ(歯垢)を 取り除き、きれいにしてから歯磨き粉を塗るようなイメージで薬用効果を最大限に引き出してあげましょう。

きれいな歯、歯の健康を守る為には、まずは歯磨き粉を付けずに磨く事が大切です。

ゴシゴシではなく、ゆっくり転がして磨いてください

歯垢は細菌の塊。特有の粘り気を持っている為、歯にこびり付きます。裏を返せばその粘り気を利用して歯から引き剝がし、取り除く事が出来ます。引き剥がす為に力は必要ありません。
ブラシの毛先を歯垢に当てると毛先に歯垢がついてきます。マヨネーズにお箸の先端を付けるとお箸の先端に少しマヨネーズが付く、それと同じです。
歯周ケアロールブラシの毛は17,600本以上と一般的な擦る歯ブラシの約20本分の量を誇ります。1本1本はわずかな量しか歯垢をつける事が出来ませんが、これだけの本数があれば取り除く事が出来るのです。

また、ゴシゴシ磨くと歯と歯の境目に毛先が当たりにくくなります。歯は湾曲していますから直線的に磨くと部分的に磨けない箇所が出てきます。特に歯と歯の境目は、直線的に磨くとほとんど磨く事ができません。だから歯科医院では、歯と歯の境目にブラシを当て、小刻みに動かすよう特別な指導をするのです。
歯周ケアロールブラシはタイヤのようにローラー形状です。歯の面に軽く当て、歯の湾曲に沿ってゆっくり転がす事で自然に歯と歯の境目に毛先が届きます。しかし、早く転がすと自転車が溝を飛び越えるように、境目を飛ばして転がってしまいます。

大事なのは毛先を歯垢に届ける事。歯垢に毛先が届くように、ゆっくりと1本1本確実に転がしてください。

歯ぐきを優しくマッサージしてください

歯と歯ぐきの境目に優しくブラシを当てて、ゆっくり転がして歯ぐきをマッサージしてください。歯ぐきのマッサージは歯ぐきの血行を促進したり、唾液の分泌を促したりする効果があります。また、歯と歯ぐきの境目に毛先が当たる事により、境目にこびり付く歯垢を除去する事が出来ます。

歯ぐきは知らず知らずのうちに傷付き、自覚症状が出る頃には重度の炎症を引き起こしている事が多くあります。炎症の根本的な原因は、歯垢に含まれる細菌です。菌が歯ぐきを傷付け炎症を引き起こします。
歯ぐきの炎症を未然に防ぐには、歯垢を除去する事が重要です。歯周ケアロールブラシは歯ぐきへの刺激を極限までやわらげている為、今ままでの歯ブラシのように歯と歯ぐきの境目を磨く際に痛いという事はありません。安心して磨いてください。
また、歯垢に含まれる細菌の繁殖、活動を抑制する口内環境を作る事も重要です。歯ぐきの血行が悪いと免疫力が低下して炎症を引き起こしやすくします。唾液の分泌が悪いと唾液に含まれる殺菌効果や洗浄効果といった効果を十分に得る事が出来ず、菌が繁殖しやすくなってしまいます。これらの問題は歯ぐきのマッサージで改善、維持する事が出来ます。歯ぐきのマッサージを習慣付けましょう。

まとめ

どのような歯ブラシでも、それに適した磨き方を実践しなければ本来持つ効果を得る事は出来ません。

歯周ケアロールブラシをご使用の際は、持ち方(力加減)と磨き方の3つのポイントを意識して磨いてください。

正しく磨けば従来の歯ブラシよりも多くの歯垢を取り除き、従来の歯ブラシよりも高いマッサージ効果で歯と歯ぐきを健康に保つことができます。